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「日本の子どもたちに夢を!」を合言葉に、著名人のインタビューや教育課題を取り上げてきた本紙は、みなさまのおかげで、10号を迎えることができました。今号では、今までご登場いただいた方のご意見を元に、その軌跡を振り返りながら、「きめ細やかな教育の実現」の可能性を探ります。

1 教育予算の拡充
2 先生の負担を軽くするシステム
3 家庭、学校、地域の協力体制
3 【子ども応援便り発行23団体】少人数学級の実現に向けて
10号 記念特集

1.教育予算の拡充

紺野美沙子さん(女優)
 学校は塾とは違って、勉強だけではなく、みんなで協力していろんなことに取り組む学びの場。自分で考える力や知恵を身につける場だと思います。だから、保護者の立場からすると、よりきめ細やかに教えていただける体制を整えていただけるとありがたいですね。少人数学級、あるいは副担任制を採り入れるなどの体制もいいかもしれません。
 交通遺児を支援する「あしなが育英会」の活動を通して、就学援助を必要とする方々の大変厳しい現状を知りました。とくに、母子家庭では、お母さんが昼と夜の仕事を掛け持ちして、身を粉にして働いても、子どもは進学をあきらめなければならないというようなことも起きています。肉体的にも精神的にもどれだけ大変だろうと。そういった子どもたちへの支援とともに、先生方が学習指導以外でも、時間と心の余裕が増えるといいですね。
 国連開発計画親善大使として、発展途上国を訪問しますが、どの国も国の発展のために教育を重視しています。教育は未来への投資。すぐに数字に表れないからといって、おろそかにしてはいけないと思います。
紺野美沙子さんインタビュー詳細
鈴木宣之さん(イチローの父)
 今は、日本の経済状態がよくないので、みんなの意識がなかなか教育のことまで及ばないというのは当然です。ただ、国や政府には、教育予算を経済と並行して考えてもらいたい。日本の将来は、今の子どもたちが背負っていくのですから、「経済状態が良くなるまで待って」ということではすまされないと思います。
 例えば、今年の「高等学校の無償化」はいいニュースでした。収入が少ない家庭は助かりますよ。また、子ども応援便りでも提言している少人数学級制の導入には、大賛成です。クラスの人数は少しでも少ない方が、先生の目も行き届くし、教育の中身は濃くなる。野球の監督も、チーム100人を担当するのと30人をみるのとでは、心身面の負担も指導内容も変わります。それと同じです。
お金をかけてしっかりサーポートして!  最近、子どもをつくらない人も増えているし、子育てに自信が持てない人も多いようです。そもそも、子育てには不安が付きまとうもの。親にはある程度、経済的にも精神的にも余裕が必要です。だから、子どもがある程度の年齢になるまでは、子育てに専念できるような社会の下支えがほんとうに大事だと思います。
鈴木宣之さんインタビュー詳細

2.先生の負担を軽くするシステム

王 貞治さん(ソフトバンクホークス 取締役会長)
 今は報告書作りや保護者対応などが増えて、子どもたちと一緒の時間が減っているとも聞きます。先生たちをがんじがらめにしないで、先生自身の個性を生かして伸び伸びと取り組ませてあげたいですね。
王貞治さんインタビュー詳細 もっと子どもと向き合う時間が必要よ!

3.家庭、学校、地域の協力体制

アグネス・チャンさん(歌手・エッセイスト・教育学博士)
 先生ばかりが、プレッシャーや責任を感じる必要はありません。あくまで教育の基本は家庭。そして国や社会全体で、未来を担う子どもを育てていけるよう、周りの大人たちはしっかり協力していくことが大切。
アグネス・チャンさんインタビュー詳細 未来を担う子どもたちだもの、社会全体で協力していきましょう!

【子ども応援便り発行23団体】少人数学級の実現に向けて

 「子どもたちが自由に夢を育める社会の実現」を掲げる当団体は、子どもや保護者のリクエストによって編集内容を決めるという方針を貫いています。それは、「自分が書いた一枚のはがきが実際の記事になった」という小さな夢の実現体験が、次への行動につながるとの考えからです。
 子どもや保護者のあこがれの人が紙面に登場すると、それを読んだみなさんから、さらなる意見が寄せられます。
 こうした中で明らかになってきたのが、多くの保護者がよりきめ細やかな教育環境を切に望んでいるということです。「ひとりの先生が指導する児童数を少なくしてほしい」という声がたくさん寄せられました。
 そこで、「少人数学級」を特集するとともに全国紙への意見広告の掲載などの取り組みも行ってきました。
 今後も、子どもたちの豊かな学びと育ちを支援するために、具体的な提言や活動を行っていきます。

2008年6月3日
読売新聞朝刊掲載
2009年9月14日
毎日新聞朝刊掲載
2010年4月6日
朝日新聞朝刊掲載
1号/2006年 夏創刊号
イチローさん
「何でもいいから、
好きなことを見つけよう!」
【1面】荒川静香さん、イチローさん、西本智美さん、野口聡一郎さんからのメッセージ
【2〜3面】教育予算削減の現状をレポート
【4面】イチローの父・鈴木宣之さんにインタビュー
2号/2006年 冬号
松井秀喜さん
「夢に向かってつねに挑戦し
続けること、それが大事。」
【1面】大リーガー・松井秀喜さんにインタビュー
【2〜3面】プロ棋士・瀬川晶司さんにインタビュー、教職員健康調査アンケート速報
【4面】冒険家/プロスキーヤー・三浦雄一朗さんにインタビュー
3号/2007年 夏号
ロナウジーニョさん
「サッカーを楽しむこと。
より楽しむためには、
うまくなる必要があるんだ。」
【1面】プロサッカー選手・ロナウジーニョさんにインタビュー
【2〜3面】「学校」や「先生」をよく知るための3つのレポート
【4面】女優・紺野美沙子さんにインタビュー
4号/2007年 冬号
堀北真希さん
「まだ目標をもてない
としても決して焦る
必要はないと思います。」
【1面】女優・堀北真希さんにインタビュー
【2〜3面】「教育格差」の今に注目し、レポート
【4面】エッセイスト/ジャーナリスト・見城美枝子さんにインタビュー
5号/2008年 夏号
浅田真央さん
「成績は自分がしてきた
ことの結果。だから悔いを
残さないように努力したい。」
【1面】フィギュアスケーター・浅田真央さんにインタビュー
【2〜3面】ゆきとどいた教育には何が必要?
【4面】フィンランドの小学校教師・リッカ・パッカラさんにインタビュー
6号/2008年 冬号
羽生善治さん
「結果よりも、好きなことを
追いかけ続けることが大事。」
【1面】プロ棋士・羽生善治さんにインタビュー
【2〜3面】教職員のみなさんと紙面座談会
【4面】医師・日野原重明さんにインタビュー
7号/2009年 春号
アンジェラ・アキさん
「探し続ければ、本当の
答えがみえてくる“ing”で
“〜し続ける”ことが大切!」
【1面】シンガーソングライター・アンジェラ・アキさんにインタビュー
【2〜3面】夢をかなえた先輩たち
【4面】女子ソフトボール元日本代表監督・宇津木妙子さんにインタビュー
8号/2009年 冬号
石原さとみさん
「『将来の夢』の欄に
描いたことを、いつまでも
忘れずにいてほしい。」
【1面】女優・石原さとみさんにインタビュー
【2〜3面】国際比較からみた日本の子どもの貧困率
【4面】ソフトバンクホークス取締役会長・王貞治さんにインタビュー
9号/2010年 夏号
大野 智さん
「好きなこと、夢中になれる
ことを続けていれば、
きっと夢に近づくよ。」
【1面】嵐のリーダー・大野智さんにインタビュー
【2〜3面】川端達夫前文部科学大臣、日本PTA全国協議会会長の対談
【4面】歌手/教育学博士・アグネス・チャンさんにインタビュー
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