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「小さい頃は、戦隊モノのヒーローが好きで、憧れていました(笑)」 |
堀北真希
1988年10月6日、東京生まれ。2006年『ALWAYS 三丁目の夕日』星野六子役で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。07年『ALWAYS 続・ 三丁目の夕日』でも好演。08年、NHKの大河ドラマ『篤姫』の出演が決定している。 |
「子ども応援便り」2007年夏号に寄せられた読者からの声で、「次号で取り上げてほしい憧れの人」として子どもからの人気が高かった堀北真希さん。来年20歳になる堀北さんが子ども時代をどのように過ごしたのか、そしてこれからどんな大人になりたいかをうかがいました。
――堀北さんはどんな小学生だったのですか?
図書室が好きでした。常に本を3冊ぐらい持ち歩いていましたね。図書室に行くと、本が好きな友だちと仲良くなれるのがうれしかった記憶があります。
運動も好きで、地元のチームで男子と一緒にサッカーもやっていたんですよ。球技が得意で、中学ではバスケットボール部でした。
――部活をやっていて一番の思い出は?
中学2年生から芸能界で仕事をはじめた私は、引退試合の前日に仕事が入ってしまったんです。その収録が朝までかかってしまい、一睡もせずに試合に出ました。みんなとプレーできる最後の試合だったので、どうしてもコートに立ちたくて。倒れてもおかしくないような状況でも頑張れたのは、自分にとっても自信になりましたね。
――女優として活動されていますが、堀北さんの夢は叶ったのでしょうか?
実は、私が「女優」という肩書きで仕事をすることになるとは思ってもみませんでした。だから、今の自分がまだ信じられません。目の前の仕事を一生懸命やるだけで精一杯です。
最近思うのは、どんな“出会い”があるかわからないということ。だからこそ毎日を前向きに、明るく、頑張って生きていれば、きっといいことがあると信じています。
――目標とする先輩や、憧れの先輩はいますか。
演技について勉強させられたのは松坂慶子さんですね。デビューして間もない頃に共演させていただいたのですが、松坂さんがセットの裏でずっと携帯電話で話をしていました。何気なくその姿を見ていたのですが、なんとそれは次のシーンのお芝居だったのです。「あっ!」と気がつくまでしばらく時間がかかり、「お芝居が芝居に見えないのはすごい!」と鳥肌が立ちました。「演じる」ということが手探りだった私に、驚きと大きなヒントを与えていただきました。それからですね、演じることの面白さを感じられるようになったのは。
――これから夢を追いかける子どもたちに“人生の先輩”としてメッセージをお願いします。
夢を追いかけられることは、すばらしいことだと思います。夢にむかってがむしゃらに何かを努力したという経験は、実は私もまだできていない気がします。高校受験の時も仕事を優先しましたし。
なかには、「夢や将来の目標がない」という人もいるのではないでしょうか。でも、焦ることはないと思っています。私の場合はもうすぐ20歳になりますが、20歳になる前に“将来の目標を決めることが目標”ですね。
また、仕事を始めてから、家族のありがたみをいっそう強く感じるようになりました。
ですので、家族、そして信頼できる仲間を大事にする大人になりたいと思っています。