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ロナウジーニョ
1980年3月21日生まれ。ブラジルのポルト・アレグレ出身。スペイン1部のバルセロナと、ブラジル代表のエースとして活躍する攻撃的MF。抜群のテクニックが最大の武器。2005年には、欧州最高の選手に贈られるバロン・ドールと、FIFA最優秀選手賞を受賞。翌年には、バルセロナの一員として、スペインリーグとチャンピオンズリーグの2冠を獲得している。 |
「先生になってほしい有名人」というアンケート(子ども応援便り編集室調べ)で、サッカー選手の中でナンバーワンだったロナウジーニョ選手。世界中の子どもたちの憧れの的であるスーパースターは、どのように自分の夢をかなえたのでしょうか――。
――子どものころの夢を教えてください。
プロサッカー選手、と言いたいところだけど、実はそんなことは一度も考えたことがなかったんだ。物心がついたときから、常にボールを蹴り続けていた僕の頭の中にあったのは、「大好きなサッカーをずっとプレーし続けたい」ということだけ。もちろん、「プロになる」という意識も頭のどこかにはあったんだろうけれど、それを具体的に意識したことはなかったね。
――当時憧れていた選手は誰だったんですか?
子どものころの僕のアイドルは、兄のロベルト(現在はロナウジーニョの代理人)だった。僕が7歳のときにグレミオというクラブでプロサッカー選手になったロベルトは、僕にサッカーのすべてを教えてくれた。サッカーを愛すること、サッカーを楽しむことも教えてくれた兄には本当に感謝しているよ。
それと、マラドーナは本当の天才だと思う。彼がサッカーの歴史上、最も偉大な選手の一人であることは紛れもない事実さ。もっとも、マラドーナに憧れたきっかけは、ロベルトがマラドーナに憧れていたからなんだ。だから、僕にとってのアイドルはあくまで兄のロベルトということかな(笑)。
――「サッカーをずっとプレーし続ける」という夢を実現するために、どんな努力をしてきましたか?
よく、マラドーナやペレのプレーをビデオで見て、彼らのフェイントやドリブルをまねしていたね。それから、サッカーを楽しむこと。これは最も重要なことなんだ。楽しめなければ、ずっと続けることはできないからね。僕は今でも子どものころと同じように、ボールを扱うことを楽しんでいる。ボールを足元に置いただけで、僕は笑顔になれるんだ。
――「ロナウジーニョになりたい」という夢を抱く子どもたちに、応援メッセージをお願いします。
くり返しになるけれど、何よりもまずはサッカーを楽しむこと。そして、より楽しむためには、うまくなる必要がある。そのためには、少しでも多くサッカーボールに触れ、そして常に「もっとうまくなっていたい」という気持ちを持ち続けること。たまに、「ロナウジーニョの動きは魔法だ」なんて言われることがあるけれど、そんなわけがない。当たり前だけど、僕のテクニックはすべて練習で身につけたものだよ。それだけは忘れないでほしいね。
取材協力/ワールドサッカーキング編集部