小学校3年生の時、阪神・淡路大震災を経験しました。通っていた小学校の校庭は液状化し、壊れた街並みを見て「怖い」と感じました。
震災では多くのものを失いましたが得るものもありました。それは、「友達の大切さ」「学校の楽しさ」など、日常がいかに幸せであったかを感じることができたことです。
実は、後になってから知ったのですが、当時の担任の先生は、できるだけ一人ひとりの児童に声をかけ、遊ぶ時間を増やすなど気を配っていたのだそうです。地震の後も楽しく学校に通えていたのは、先生のそういった気遣いがあってこそだったのです。震災以前と変わらぬ笑顔で、私たちを安心させてくれた、当たり前のことを大切にすることを教えてくれた先生のようになりたくて私は教師を志しました。私も学校の楽しさを子どもに伝えていきたいと考えています。 |