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映像に彩りを加える
感性で選んだ音の力
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  • サウンドデザイナー 芦田功 さん(31)
サウンドデザイナー 芦田功 さん
日頃から日常で鳴っている音や音楽を常に気にしています。
 私たちサウンドデザイナーは、業界では「音効」と呼ばれています。テレビ局から届く映像に効果音や音楽を加えて番組に仕上げていく仕事です。
 ドラマのBGMや街の音、情報番組のオープニング音楽やCMに入る前のきっかけ音楽、バラエティの笑い声や拍手など、どんな番組にも、さまざまな「音」の存在がありますよね。私自身、この仕事につくまで意識していませんでしたが、「音」は番組を盛りたてる重要な役目を担っているんです。
 5歳からピアノを習っていた私にとって、音楽は生活に欠かせないものでした。音楽大学に進学し、仕事をするならば音楽関係しかないと思っていましたが、プロの演奏者になれるのは一握り。音楽関係の仕事もそう多くない。
 そんな時、見つけたのが、雑誌の求人欄のト音記号(笑)。よく読むと、「選曲、音響効果」と書いてある。具体的にすることは分からなかったのですが、大好きな音楽をたくさん聴けるんじゃないかと(笑)。
 入社当初は生番組で流す音楽の順番を間違えたり、CDの音がタイミングよくでなかったり…。いろいろな失敗を経験して、自分の担当番組が持てるようになりました。
芦田 さん
 会社で寝泊まりすることもあり、生活が不規則になりがちですが、音のない映像に私の感性で選んだ曲や自分の作った音が加わることで、番組を彩ることができ、やりがいを感じています。番組の最後に流れるエンドロールに自分の名前を見つけて、自分も番組を作っている一人なのだと実感します。
 今後は音楽そのものを作ったり、さらには自分の担当する番組で使用してみたいですね。
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