地下鉄サリン事件や阪神大震災が起きたのは、私が中学生の頃です。その時何もできずにただ見ているだけの自分が歯がゆくて、自分に何かできることがないかと思っていました。そんな時にテレビの特集番組で、厳しい訓練をして火の中に飛び込んで人命救助をするレスキュー隊員の姿を観ました。自分の体を使って人を助けられるって格好いいなと憧れました。
でも、人命救助はレスキュー隊員だけでできる訳ではありません。火の中でも焼けないように後ろから放水して道を作ってくれる仲間たちがいるからこそ、飛び込んでいくことができます。信頼感が恐怖を消してくれる。だから救助できたときは、チームみんなで助けたという達成感あって、やっていて本当によかったと思います。
どんな状況でも最後まであきらめない気持ち、折れない心を作ることが大事。これからもっと知識も技術も磨いて、一人でも多くの人を助けていきたいです。
誰か困った人がいたときには、私たちレスキュー隊の姿を思い出して、「私も自分の手を差し伸べて助ける力になろう」、そんな気持ちをもってもらえたらうれしいです。