小学校の教室から走る電車が見えて、学校帰りに電車に向かって手を振ると、運転士さんがニコッと笑い返してくれた。それがすごくうれしくて。それに、大好きな地元の伊豆に残って働ける仕事がしたいと思っていました。伊豆急行は、まさに地元の方の生活を支えている企業です。会社へのあこがれも大きかったのかもしれません。
電車の運転は、秒単位の仕事。常に時間を気にしながら、制限速度も守る。運転士になりたての頃は緊張の連続で、多少ゆとりを持って運転できるまでには何年もかかりました。
電車も人間と同じで、一台一台全く違うんです。種類が同じでも、加速の仕方、ブレーキの利き方などに癖があるし、同じ電車でも天気や気温によっても調子が変わってくるんですよ。
その日に乗った電車の癖や調子をすぐにつかんで、駅のホームの停止位置にバシッと止める。もちろん時刻もぴったりに。そう簡単ではないだけに、やりがいも大きいです。
これからも、地元の方はもちろん、旅行や出張で利用する方も車内で快適に過ごしていただけるよう、安全な運転を心がけていきたいと思います。