学校の先生、保護者、地域の住民が一緒になって、「食育」に取り組んできた白山小学校の活動は多彩です。「できることから始めよう」を合言葉に、子どもたちが生き生きと学んでいます。
例えば、給食では、自分たちで育てた古代米をおいしく食べました。大昔に米作りが始まったことを社会科で学習した6年生が、古代米を生産している農家を探しました。その農家から古代米のもみを購入し、苗作りから始めたというから驚きです。その6年生を中心に、農業クラブも発足しました。
また、白山小学校にはマテバシイの木がたくさんあります。毎年、秋にはたくさんのドングリを校庭に落とします。そこに目をつけた児童が、「ドングリクッキーを作りたい!」と提案。社会科見学で埋蔵文化センターに行ったときに見た「ドングリクッキーの作り方」を覚えていた児童たちは、さっそく休み時間にドングリを大量に拾ったそうです。湯がいてアクを抜き、フライパンで煎って殻をむいたら、それをミキサーにかけてドングリパウダーを作りました。最後に小麦粉や卵とこねて、見事にドングリクッキーを焼き上げました。校庭にドングリが落ちている学校は全国にたくさんありますが、そのドングリを拾って実際にクッキーを作ってしまうところは、「食育」に一生懸命取り組んできた白山小学校ならではです。
入山隆雄校長先生は言います。「子どもたちがドキドキワクワク学んで、『白山小学校は楽しかったね』と卒業していってもらいたい。そんな願いで、子どもたちを見守っています」 学校の先生、保護者、地域の住民が一緒になって、「食育」に取り組んできた白山小学校の活動は多彩です。「できることから始めよう」を合言葉に、子どもたちが生き生きと学んでいます。