今年1月、文科省が小・中学校への「持ち込み禁止」、高校での「授業中の使用禁止」通知を出して話題を集めた、子どものケータイ問題。
しかし、この「ユビキタス時代」においては、すでにケータイは子どもの生活になくてはならない必需品です。持ち込みや使用禁止処置だけで、問題は解決するのでしょうか。
本書では、全国約3000人に及ぶ中・高・大学生のケータイ生活に関する実態調査や保護者の声を拾いながら、「思春期とケータイ」の関係性に注目。子どもの生活と気持ちに丁寧に寄り添い、「子どもの成長・発達」という視点から鋭く分析し、子どもたちをいかに心豊かに育てるのか論じています。
また、子どもが主役となって未来のケータイ文化≠築くための展望を、全国の先駆的実践例を紹介しながらわかりやすく解説しています。
中・高生だけでなく、保護者や一般の大人の方々、教育・メディア関係者にも是非読んでいただきたい、希望が湧いてくる一冊です。
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