• ニュース
    リストにもどる

  • トップページにもどる
「子ども応援便り」情報ファイル

みんなで文通プロジェクト 心と心の交流が広がっています!

 2011年9月、「顔が見える支援・交流を」と始まった当プロジェクト。参加校からは、「震災を人ごとに感じていた子どもも、相手の立場でものを考えられるようになった」との声が多く聞かれました。交換した手紙や寄せ書きは、「いつでも読めるように」と教室や廊下に掲示され、休み時間のたびに読み、相手校のクラス全員の顔と名前を覚えてしまうことも。今回は、そんな交流の様子の一部をご紹介します。

市川市立大野小学校(千葉県) 南相馬市立小高小学校(福島県)
五條市立北宇智小学校(奈良県) 久慈市立侍浜小学校(岩手県)
国東市立富来小学校(大分県) 南相馬市立鳩原小学校(福島県)
横浜市立荏田西小学校(神奈川県) 久慈市立小久慈小学校(岩手県)
伊勢市立修道小学校(三重県) 石巻市立湊第二小学校(宮城県)
西尾市立矢田小学校(愛知県) 南相馬市立金房小学校(福島県)
倉敷市立霞丘小学校(岡山県) 久慈市立小袖小学校(岩手県)
多摩市立聖ヶ丘中学校(東京都) 南相馬市立鹿島中学校(福島県)
湖南市立甲西中学校(滋賀県) 南三陸町立戸倉中学校(宮城県)
横浜市立本牧南小学校(神奈川県) 釜石市立甲子小学校(岩手県)
松本市立源池小学校(長野県) 気仙沼市立九条小学校(宮城県)
大阪市立泉尾北小学校(大阪府) 南相馬市立鹿島小学校(福島県)


福島 市川市立大野小学校(千葉県)  南相馬市立小高小学校(福島県)

 大野小では、「被災地の人たちの気持ちを理解したい」と、総合学習で地震、津波、被災地の状況を学びました。さらに教室に避難所のような環境を作って1日生活し、その経験を元に励ましのメッセージを小高小に送りました。「全国各地から届くメッセージはどれも嬉しいですが、このプロジェクトは同学年の子どもたち同士の交流ということで、格別の思いがありました。相手校の先生と情報交換ができる点も大きいです」(小高小・大和田ひろみ先生)。
小高小から送られた壁新聞 「小高区のようす」。 「早く家に、小高に帰りたい」 という子どもたちの切実な願 いが添えられた。
  メニューへ戻る

岩手 五條市立北宇智小学校(奈良県)  久慈市立侍浜小学校(岩手県)

 2011年に五條市が台風の土砂災害にあったことから、「被災経験地同士の交流を」との思いでプロジェクトに参加。アニメ「ドラゴンボール」に登場する「元気玉」をヒントに、みんなの応援の気持ちを込めた絵とメッセージを模造紙に描き、侍浜小に送ると、お礼に届いたのは絵日記風の手作りカレンダーでした。「こちらが元気をもらっています。地域による文化や風土の違いも学べ、生きた交流授業となっています」(北宇智小・芝田峰子先生)。
侍浜小からお礼の手紙やしおりと一緒に届いた、クレヨンや絵の具を使って描いた絵を12枚束ねた「ありがとうカレンダー」。
  メニューへ戻る

福島 国東市立富来小学校(大分県)  南相馬市立鳩原小学校(福島県)


 富来小では、児童会が中心に全学年に呼びかけ、手作りメッセージカードを送りました。相手校の鳩原小は国語の「地域を知る」を使い壁新聞を作成。その内容は、今だに戻れない故郷の小高地区の伝統行事のことや地元名物の金房大根を使った「大根かりんとう」のレシピでした。「子どもたちも友だちの故郷への強い思いを感じとり、南相馬という地名を気にするようになりました。今後も文通での応援を続けます」(富来小・角田由美子先生)。
4月にようやく仮設校舎に移りましたが、復興にはまだまだ。そんな中、富来小からのお便りがなによりの励みです(鳩原小・箭内晴好校長)。
  メニューへ戻る

岩手 横浜市立荏田西小学校(神奈川県)  久慈市立小久慈小学校(岩手県)

 文通で親交を深めた両校。ある時、 荏田西小が小久慈小に「震災後に絆を意識したこと」「雪の被害について」などのアンケートの依頼をしました。回答欄には「近所の人同士で助け合えた」「雪が降ると歩道が歩 きづらい」など、被災地、雪国ならではの実感が記してありました。「子どもたちは文通を通して、『普通であることのありがたさ』を学びました。子ども同士の友情を育むうち、担任同士の友情も生まれたことも大きいです」(荏田西小・村田敦子先生)。

総合学習で震災について学び、「文通を通じて何に困っているのか聞いてみたい!」とプロジェクトに参加した荏田西小。

  メニューへ戻る

宮城 伊勢市立修道小学校(三重県)   石巻市立湊第二小学校(宮城県)

 児童会が中心となって何か被災地支援を行いたいと考えていた修道小では、掲示されていた壁新聞を見て、すぐに応募を決めました。湊第二小からの返事には「通っていた学校が被災して使えなくなって仮設校舎に通っている」「多くの友達が転校し、全校児童が半分くらいに減った」ということが書いてありました。「子どもたちは、当たり前だと感じていた普通の生活がいかにありがたいことなのかを実感したようです」(修道小・森井元美先生)。

これからもずっと、湊第二小学校の友だちを応援し続けていきます!
校内放送を通じて呼びかけるなど、プロジェクトの中心を担った修道小児童会のみなさん。昼休みを利用してメッセージを作成した。



  メニューへ戻る

福島 西尾市立矢田小学校(愛知県)  南相馬市立金房小学校(福島県)

 矢田小では、総合学習で震災を学び、「読んだ人が元気になるような明るいメッセージを送ろう」と参加。相手校の金房小は警戒区域内にあったため、友だち同士がばらばらになってしまった上、ようやく避難先の学校に慣れた頃に、新しい友だちとも別れ、仮設校舎に移ることになりました。「矢田小の応援メッセージに、『おかげで元気になったよ』と笑顔で返事を書く子どもたちを見て涙がでました。ほんとうにありがたかったです」(金房小・山邊彰一校長)。

学級目標である「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という言葉を添えた矢田小の応援メッセージ。
  メニューへ戻る

岩手 倉敷市立霞丘小学校(岡山県)   久慈市立小袖小学校(岩手県)

 霞丘小では、学校で配布された「子ども応援便り」を読んでプロジェクトのことを知った保護者が、担任の先生に提案。「みんなで応援しよう!」と、子どもたちも大賛成でスタートしました。数回のやりとりの後、交流はビデオメッセージへと発展。「僕たちは元気です!」「倉敷市に興味を持ちました」。方言で元気いっぱいに話す小袖小からのビデオレターを見て、霞丘小の子どもたちは、震災だけでなく東北地方にも関心を広げることができました。

岩手から遠く離れた霞丘小学校に友だちができ、本当に嬉しいです!
小袖小からの返事が届くと、「本当に手紙がきたー!」と、大喜びでメッセージの前に集まる霞丘小の子どもたち。

  メニューへ戻る

福島 多摩市立聖ヶ丘中学校(東京都)  南相馬市立鹿島中学校(福島県)

 聖ヶ丘中では、生徒たちが掲示板の「子ども応援便り」を見て、生徒会での参加を決めました。一人でも多くの仲間に応援メッセージを書いてもらおうと、チラシの配布や校内放送で、呼びかけを行いました。メッセージを書くための情報として、生徒会で鹿島中のことを色々と調べたといいます。「子どもたちは、現地に行けなくてもつながることができることを知り、より主体的に動くようになりました」(聖ヶ丘中・返田富美先生)。

「これからも交流を続けていけるよう呼びかけを続けていきます!」と元気に語ってくれた聖ヶ丘中の生徒会のみなさん。
  メニューへ戻る

宮城 湖南市立甲西中学校(滋賀県)   南三陸町立戸倉中学校(宮城県)

 「知らない人からメッセージをもらう相手の気持ちになって、まずは私たちの身の回りや気持ちを語ることが大切だと思いました」(甲西中・肥後華折さん)。甲西中では、部活動のことや「今、はまっていること」を手作りの便せんに書き、励ましの言葉とともに送りました。戸倉中からお礼の手紙が届くと、「あっ、本当に読んだんだ」(甲西中・木原彩さん)と少し照れくさそうにしながらも、「早く、戸倉中のみんなに会いに行きたい」と目を輝かせました。

戸倉中から届いたお礼の手紙。「メッセージに勇気づけられました。絆を深め交流をしていけたら嬉しいです」と感謝の言葉が綴られていた。
  メニューへ戻る

岩手 横浜市立本牧南小学校(神奈川県)  釜石市甲子小学校(岩手県)

 本牧南小から「寄せ書き」を送ると、甲子小からは顔写真入りの返事が。その後も手作りのお守りを送るなど交流を深めてきた両校。関東でインフルエンザが流行ると、甲子小から「みんな大丈夫?」と手紙が来ました。「家が流されたのに、私たちのことを心配してくれるなんて」と子どもたち。「『被災地のために』と参加しましたが、学習の域を超え、心と心がつながっていく様子、成長する姿を目の当たりにして感動しました」(本牧南小・泉貴美子先生)。
本牧南小から甲子小に送られたメッセージ。もみじやキノコの形のメッセージカードで秋を表現、力強い「絆」の文字を添えた。
  メニューへ戻る

宮城 松本市立源池小学校(長野県)   気仙沼市立九条小学校(宮城県)

 源池小ではパソコンの勉強も兼ね、自己紹介カードを作り、集合写真とともに模造紙に貼って送りました。すると、九条小からも自己紹介のメッセージが届き、一人ひとりの顔の見える交流が続きました。おそろいのお守りやミサンガを送ったりするうちに、ニュースで気仙沼のことが報じられると、子どもたちは自分のことのように気にしたといいます。「なによりの心の交流でした。卒業後も交流し、将来会えればいいなと思います」(源池小・宮川悠先生)。
4月に卒業を迎えた源池小では、交流を忘れないようにとの想いから、手作りのお守りやしおりを九条小に送った。
  メニューへ戻る

福島 大阪市立泉尾北小学校(大阪府)  南相馬市立鹿島小学校(福島県)

 NIE実践指定校になっている泉尾北小では、4人ひと組で、「復興応援新聞」を作って鹿島小に送っています。最初は何を書くのか悩んで、作成に時間がかかっていた子どもたちも、お礼の手紙が届くとさらに応援の気持ちが高まり、新聞づくりのスピードもアップ。2号目からは授業内で仕上げられるほどになったといいます。鹿島小の山田健一教頭は、「当時、外遊びが制限されていた分、子どもたちは泉尾北小から届く新聞をとても楽しみにしていました」。
泉尾北小学校のみなさん、いつも私たちを励ましてくれてありがとう!
鹿島小学校からのお礼の手紙が届くと、「すぐに返事を送ろう!」と、さっそく記事づくりを始めた泉尾北小の子どもたち。
  メニューへ戻る


このページのトップへ
Copyright(c)2006 子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会