



毎年恒例のキャンプで焼きマシュマロを楽しむ、小学校低学年の頃の阿部亮平さん
阿部 亮平(あべ りょうへい)
1993年千葉県生まれ。小学5年生の時にダンスをきっかけに芸能活動をスタート。2012年SnowManを結成。グループ活動と並行して学業にも励み、一般受験で上智大学理工学部に合格し、同大学院を修了。在学中の15年に気象予報士試験に合格。さらに世界遺産検定1級や漢字検定準1級を取得。20年、SnowManとしてCDデビューを果たし、圧倒的なパフォーマンスと誠実な人柄で幅広い世代から愛されている。
人気アイドルグループ「Snow Man」のメンバーとして活躍する一方、難関の気象予報士試験に合格し、クイズ番組でも知性を発揮する阿部亮平さん。アイドル活動と学業を両立させてきた阿部さんに、子ども時代の思い出や学ぶことへの向き合い方、夢への考え方をうかがいました。
――幼少期はどのようなお子さんでしたか?
小学2年生でダンスを始めるまでは、シャイで自分から人に呼びかけるタイプではありませんでした。そんな僕を見て、自己表現のきっかけになれば、と母がダンススクールに通わせてくれたのです。
そのスクールを通じてテレビドラマにエキストラとして参加する機会がありました。映るかどうかもわからないのに、最初は「恥ずかしい」と身構えていたんです。ところが、いざ撮影が終わってみると「もっと映りたかったな」と感じている自分がいました。
――得意だった教科や興味のあったことは?
小学生の頃から算数や理科、いわゆる理系の教科が好きでした。幼稚園の頃から図形パズルやそろばん風のおもちゃで遊ぶのに夢中になっていました。
夏休みの自由研究では、新聞の天気図をスクラップして、自分の住む地域の天気や、その日の行動を記録した「お天気日記」を作りました。当時は、さまざまなタイプや属性のある「ポケモン」に夢中だったこともあって、天気の多彩な現象にも自然に興味を持ったんです。振り返ると、これが気象予報士をめざす第一歩だったのかもしれません。
――子どもの頃の夢は?
先日、小学1年生の時の文集を見たら、「将来の夢は俳優」と書いてあったんです。学校で将来の夢について調べる授業の時に、いろいろ調べるうちに絞れなくなり、何にでもなれる職業として、俳優を思いついた気がします(笑)。
ダンスを始め、算数も大好きだった3年生の頃には、「踊れる算数の先生」になりたいと思っていました。これも、「好きなことは全部かなえたい」という、少し欲張りな気持ちから生まれた夢です。
――大学進学や難関資格に挑戦された理由は?
事務所の先輩から「阿部ちゃんって何ができるの?」と聞かれた時、思わず「ダンスを取ったら勉強くらいしかありません」と答えました。その時、勉強を自分の強みにしようと決めたんです。誰もが歌って踊れて当たり前の世界だからこそ、もう一つの武器を持ちたいと思いました。そこで気象予報士の資格にも挑戦し、大学在学中5回目の受験で合格できました。
そんな僕を支えたのが、漫画で出会った「第二の刃」という言葉です。本業とは別に、もう一つの強い武器を持つという考え方です。勉強という強みを持つことでアイドルとしての自分にも自信が生まれ、表現の幅も広がったと感じています。
――子どもたちにメッセージをお願いします。
今、いろいろなことに興味がある人は、自分の好奇心を信じて、欲張って挑戦してほしいです。若いうちは、一つに絞らず、可能性を広げることも大事です。
好きで学んだことや経験したことは、直接仕事につながらなくても、仲間と分かち合うきっかけになりますし、いつか自分の武器にもなります。
将来の夢ややりたいことが見つかっていなくても、あせる必要はありません。
迷った時は「自分の選択肢や可能性が広がる方」を選んでみてください。