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やりたいからやる、好きだからやる シンプルな動機で前を向いて進もう
中村倫也 さん

サッカーに夢中だった小学校高学年の中村倫也さん

中村 倫也(なかむら ともや)
1986年、東京都生まれ。2005年に俳優デビュー。14年、舞台『ヒストリーボーイズ』で初主演、『第22回読売演劇大賞』優秀男優賞を受賞。近年の出演作は、ドラマ「珈琲いかがでしょう」、映画『ウェディング・ハイ』など。待機作としてミュージカル『ルードヴィヒ 〜Beethoven The Piano〜』(10月〜11月 東京芸術劇場プレイハウス他)、「仮面ライダーBLACKSUN」(秋配信)などが控えている。22年5月20日公開の映画『ハケンアニメ!』に天才アニメ監督・王子千晴役で出演。

2018年の連続テレビ小説「半分、青い。」 への出演をきっかけに、一躍「ブレイク俳優」の仲間入りを果たした中村倫也さん。
小中学生時代の夢は、父親の影響で4歳から始めたサッカーの選手になることだったそうです。
2005年の俳優デビューから約13年の下積み時代のエピソードなども語ってくれました。

――中村さんはどんなお子さんだったのですか?

 小学校の通信簿には毎回、「落ち着きがありません」と書かれていました。授業中も上の空で違うことを考えたり、勉強中の兄に「遊ぼうよ」とちょっかいを出しては怒られたりするような弟でした。

――幼少期はかなり好き嫌いが多かったそうですね。

 20歳で一人暮らしを始めるまで、ほとんど野菜を食べた記憶がありません。
 小学4年の夏休みのことです。夕食に野菜たっぷりのチャーハンが出ました。シンプルなチャーハンを期待していた僕は、泣きながら抗議しました。すると母は、「嫌なら食べなくていい!」と冷蔵庫にしまったのです。そして翌日も、朝、昼、晩続けて同じチャーハンがレンジで温められて出てきました。「食べなければ別のものは作らない」と言う母に対し、「食べない」の一点張り。母があきらめて別の料理を作るまで、戦いは3日間続きました。これを「チャーハン事変」と呼んでいますが、今思い返せば謝りたい気持ちでいっぱいですね(笑)。

――幼少期はサッカー選手をめざしていたそうですね。

 4歳の頃からサッカーをはじめ、常にサッカー選手に憧れていました。でも、高校で状況は一変、待っていたのは強豪校の過酷な競争や厳しい上下関係でした。それまで勝敗など気にせず純粋にサッカーを楽しんでいた僕は、「このままでは大好きなサッカーを嫌いになってしまう」と、退部を決意。他の部員としのぎを削り、勝敗に一喜一憂する雰囲気には馴染めませんでした。

――俳優の道に進んで数年、なかなか役がつかなかったそうですね。

 何度も辞めようと思いました。若手俳優の登竜門的なドラマにさえ出演できなかったり、ようやく出演が決まってもセリフがなかったり。なんとか続けてこられたのは、大好きだったサッカーをやめてしまったという、後悔の気持ちがあったからかも知れません。

――アニメ制作現場が舞台の映画「ハケンアニメ!」では、天才監督を演じました。

 監督として0から1を生み出す「創作の苦しみ」に共感しながら演じました。
僕も台本を読みながら、「自分にはない感情だけれど、どう表現したらいいのだろう」と悩むことがあります。そんな時、例えば今作なら、制作者に絵コンテの描き方を教えてもらうなど、その役柄について詳しく調べて理解を深めます。一人で台本を読み込んで作り上げたとしても想像に過ぎません。監督やスタッフ、共演者など、多くの人とかかわることで、実像に近づくことができます。時には、思わぬ方向に飛躍することもありますが、それもまたクリエイティブの醍醐味です。

――夢をかなえるために大切なことは何でしょうか。

 そもそも夢は、そう簡単にかなえられるものではないと思います。苦しい経験や挫折を乗り越えたほんの一握りの人が、やっと手にできるものです。でも、だからと言って歩みを止めてしまったら、かなうものもかなわなくなってしまいます。むずかしく考える前に、「これがやりたいから」「好きだから」といった、できるだけシンプルな動機で未来に向かって進めばいいのではないでしょうか。

中村倫也さん出演
映画『ハケンアニメ!』 2022年5月20日(金)全国ロードショー

 連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳(吉岡里帆)。しかし、気合いが空振りして制作現場には早くも暗雲が立ち込める。
 「なんで分かってくれないの!」。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理(柄本佑)は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカーだ。
 最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督(中村倫也)の復帰作だ。王子復活に賭けるのは、その才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子(尾野真千子)。しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、悪戦苦闘するのだった。
 瞳は一筋縄ではいかないスタッフや声優たちも巻き込み、熱い“想い”をぶつけ合いながら “ハケン=覇権”を争う戦いを繰り広げる!その勝負の行方は!?アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か?果たして、瞳の想いは 人々の胸に刺さるのか?

▼映画『ハケンアニメ!』公式サイト
https://haken-anime.jp/

(c)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

(c)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

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