教職員が子どもと向き合う時間が多いということも、豊かな教育のための重要な条件です。(表1)は、「教科指導以外にやっている仕事」について、欧米と日本の教員にアンケート調査をしたものです。数字は「食習慣に関する指導」「キャリア教育」「教育方針や行事予定などの情報提供」「地域行事への参加」「ボランティア指導」など18項目の中から、先生方がいくつ選択したかの平均値です。他国に比べ、日本の教員の仕事が飛び抜けて多いのがわかります。
このほか、勤務時間が長い(図)一方で、給与面では必ずしも優遇されていない(表2)といった実態も透けて見えます。先生方が疲れ果てていては、子どもたちもよい教育を受けることはできません。教員の増員などによる、先生への負担の軽減、それに対する手当ての充実が求められています。