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今になって分かる厳しい修行の意味
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  • イタリアンシェフ 廣瀬裕子 さん(29)
イタリアンシェフ 廣瀬裕子さん

 私が通った高校は、同級生のほとんどが大学進学する学校でした。大学を選ぶにあたって、「勉強したいことがある」のではなく、進学ありきで、「何を勉強しようか」と迷っている自分に気づき、なにかが違う、と感じました。それで、小さい頃から工作やお菓子づくり好きだったことを思い出し、調理師の専門学校へ進むことを決めたのです。
 専門学校を卒業後、イタリアに渡り5年間ほど修行。修行先のお店のオーナーは70歳を超えたおばあちゃんですごく厳しい人でした。生活用品の買い物も頼まれることもあって、薬ひとつ買うにもひと苦労。「なんでこんなことまで私が?」と思ったけれど、あの経験を通してコミュニケーション力や交渉力が身についたのだと、感謝しています。
 シェフの仕事は料理だけではありません。器や食材を仕入れたり、店内の内装を考えたり、時にはイベントの演出や運営も。いつも、お客さんの喜ぶ顔が見たい、いい意味で驚かせたいというのが基本にあります。夢は、いつか自分のお店をもつこと。田舎の一軒家レストランで、自分で育てた野菜やその土地の食材を生かしたオリジナル料理を出せたらいいなと思います。

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