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今号の特集は、「教育復興」です。
想定外の出来事に遭遇した時、学校はどうなるのか。
教職員や保護者は子どもに対して何をすればいいのか。
現状を把握することから、 今後の支援や教育復興の道すじを考えます。

 当編集室では、今年3月、東日本大震災の被災地に継続的に映像班を派遣する「教育復興映像プロジェクト」をスタートしました。
これは被災地の被害状況や、学校現場の様子をありのままに記録することで、被災地のニーズに合った支援を行い、今後の防災教育などに生かそうというものです。
今号では被災した岩手県内の学校の再開から夏休みまでの歩みを、映像から抜粋してご紹介します。
3月11日
東日本大震災






沿岸部の学校、津波で甚大な被害
震災直後、津波にのみこまれた学校の校舎。引き波の際に校舎の3階部分に突っこんだ車がそのまま残る様子は、津波の高さ、凄まじさを物語っている。
 
4月中旬 被災地のようす
被災者の多くは学校の体育館へ
被災地の学校の体育館のほとんどは、被災した近隣住民の避難場所になった。震災発生直後には、自らが被災した教職員も寝る間もなく、避難者への対応に奔走した。
近隣の学校の図書室を間借りして臨時職員室に。学校再開への第一歩を踏み出す。
震災後初登校
制服を津波で流された学生が多かったため、全員がそろう体操着で登校する学生たち。近隣の中学校へは、避難所からスクールバスなどで登校するケースが目立った。クラスメートとの再会で学生たちに笑顔が戻った
一カ月遅れの
入学式

間借りした学校の体育館で、体操着に記章をつけ列席する新入生たち。保護者には、無事にこの日を迎えられたことへの安堵の表情が見られた。
5月上旬
衣類をはじめ、全国から数多くの支援物資が被災地へと届けられる。避難所で生活する人々の大きな助けに。
2クラス合同約60人での授業の様子。元々教室ではなかったスペースを間借りしての授業のため、黒板がなく、授業内容に工夫が必要だった。
 
パンと牛乳だけの給食
約1カ月間は、パンと牛乳だけの「補食」給食の状態が続いた。被害の大小や復旧速度の差で、地域差や学校差が生じた。
 
おかずの揃った本来の給食に!
白米におかず付きの給食が、お弁当スタイルで復活。6月上旬頃には、ほとんどの学校で通常給食に戻った。
比較的被害の少なかった学校の校庭は震災直後から自衛隊のベースキャンプに。体育館と並び地域の支援拠点となっていた。
7月下旬 7月中旬
仮設住宅の建設が進み、仮設住宅から登校する学生の姿が増えた。学校の校庭の一角が仮設住宅になるケースも。
終業式を終え、夏休みへ
新学期開始当初は体操着だった学生も、制服で揃っての終業式を迎え、夏休みに入った。被災地各地で、授業時間の不足を個別補習するなどの支援が行われた。

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