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遠回りと感じても、まずは行動を!それが本当の夢に近づく一歩になる
西野 カナ さん

好奇心旺盛な幼少時代の西野カナさん

西野 カナ(にしのかな)
1989年三重県生まれ。2008年にメジャーデビュー。16年、日本有線大賞、日本レコード大賞において、平成生まれの女性ソロアーティストとして初の大賞を受賞。17年7月26日、ニューシングル「Girls」をリリース。同年、初のドームツアー(8月26・27日大阪、9月23・24日東京)開催が決定。

 今号の表紙は、リアルな恋愛観を綴った歌詞や抜群の歌唱力で、中高生からも圧倒的な支持を得ている、歌手の西野カナさん。幼少期からのエピソードを交えながら、歌手になったきっかけや、夢を叶えるために必要なことなどを語ってくれました。

――西野さんはどんなお子さんだったのですか?

 好奇心旺盛な子どもでした。変わったものをコレクションするのが好きで、蝉の抜け殻を集めたりしていました。一つひとつ大きさや殻の厚みが違うということに気づき、感動したからです。毎年、祖父母の家の庭木に残った抜け殻を採取しては、お菓子の缶にためていました。「去年よりもたくさん採れたよ!」と自慢げに自宅に持ち帰ると、母はそれを見て「ギャー!」と悲鳴を上げていましたが(笑)。

――音楽との出会いはいつ頃ですか?

 母の薦めで、3歳から8年間、ピアノ教室に通いました。先生はクラシックだけではなく、今風の洋楽の曲も教えてくれました。
 「世の中には色んな種類の音楽があるんだ」
 最初は練習が嫌で泣きながら続けていたピアノですが、結果的には音楽に興味を持つきっかけになったのだと思います。

――歌手になろうと思ったのはなぜですか?

 幼稚園の頃から歌うことが好きでした。祖母に演歌を習い、カラオケ大会に出場したこともあります。人見知りな性格もステージに立つようになって自然に解消されたのだとか。小学生の頃には、自分の好きな曲を洋楽・邦楽問わずどんどん聴くようになり、歌手に対しての憧れを持つようになりました。

――デビュー当時、大学に進学し、学業と両立しながら活動されていました。

 当時、仕事のことは大学の友人に隠していました。でも、仕事が増えてきた頃、「テレビにあなたにそっくりな声の子が出ていたんだけど……」と電話があって。さすがにごまかし切れないと打ち明けましたが、みんな拍子抜けするくらいに地味な反応でした(笑)。「絶対売れなきゃ!」との気負いなく始められたのは、今思えば、仕事のことを理解し、変わらぬ関係でいてくれた友人たちの存在が大きかったと思います。一緒に買い物に行ったり、キャンパスで他愛もない話をしたりということが良い気分転換になっていたんです。歌手一筋だったら、プレッシャーに押しつぶされていたのではとさえ感じます。

――歌手を辞めたいと思ったことはありますか?

 もちろん! 「この日までに曲を完成させなければ」と、根を詰めて楽曲制作をしていると、大好きなはずの音楽を嫌いになりそうになります。そんな時は、大好きなアーティストの曲を聴いたり、ライブを観に行ったりして、「音楽は楽しい」と再確認するんです。「やらねばならない」から、 「やりたい」へとスイッチを切り替えるイメージです。

――夢をかなえるために大切なことは何でしょうか?

 何よりもまずは行動を起こすこと! だって、宝くじも、買わなきゃ当たらないでしょ(笑)。そして、やりたいことが変わったり、たくさん出てきたりしても大丈夫。私もあれがやりたい、これもやりたいと、横道に逸れたことがあります。でも、それがあったから自分がやりたいのは歌うことだと確信できたんです。だから、今の自分の気持ちを大切にして、色んな可能性を探ってもらいたい。遠回りだと感じても、それが本当の夢に近づくための一歩になるはずです。

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